先生と呼ばれる立場の人。講師、教官、上司。
とにかく人の上に立つ立場の人や、そしてそれを取り巻く人々。取り巻かずとも、そこに属する人まで。
生きていくうえで必ずこんな経験をすると思います。
そんな時にあなたならどうするか。
誰でもどの立ち位置にもなりうる可能性があるこの問題。
自分に置き換え考えながら読んでみてください。
神輿の上に担がれる人
神輿の上に担がれる人と言えば、もちろんサブちゃんですね。
サブちゃんはスターですから神輿の上でいいんです。
問題は一般人です。
業界の先生や講師や師範とかそんな立場の人です。
◯◯協会の代表、◯◯の先生などその業界では名の通った人。
有名じゃなくても細かいところでは、習い事の先生、セミナー講師、会社の上司や先輩など。
そんな人が神輿の上に乗ってしまうんです。
べつに乗るなとは言わないし乗ってもいいんですよ。乗ってもいいんだけど大事なのは乗り方なんです。乗るならちゃんと担ぎ手を見ておかないといけない。
そして面倒臭いのが神輿の担ぎ手。
これがまたたちが悪い。ずる賢くて計算高い。
という話をします。
先生といい子ちゃん
先生などと呼ばれる立場になると、良くも悪くも「自分は先生なんだ」となります。
みんなと対等な立ち位置でいくフレンドリーな人や先生として気を引き締めていく人がいる中で、先生という優越感に陶酔してしまう調子の悪い人が必ず現れます。
するとそこに、いい子ちゃんが現れます。
いい子ちゃんは、とにかく先生を持ち上げます。
先生の好き嫌いをいち早く読み取り、御機嫌をとり上手を言い可愛がられようとします。
神輿で言うと、先生のすぐ真下辺りを陣取って担ぎます。(先生の真下がポールポジションです)
すると調子の悪い先生は、気分を良くしていい子ちゃんを優遇します。
するとそれを眺めている取り巻きもそれを察知し、いい子ちゃんのトップはあの人だから逆らっちゃダメだ逆らうと嫌われるといい子ちゃんトップの御機嫌を伺うようになります。
いい子ちゃんにも2番手3番手がいて、隙あらばトップの座を狙っています。
だけどそんな素振りは見せず、トップには友好的な態度で自分はあなたより下ですよと尻尾を振ります。
先生御乱心
皆に担がれ持ち上げられ、気分がよくなった先生は神輿の上で踊り飛び跳ねだします。
いい子ちゃん達に持ち上げられ酔いも回り、周りが見えなくなり羞恥心が無くなってしまった先生は奇行に走り出します。
こうなったら下で担ぐ者も必死。
肩にぐいぐい重荷がかかる。
それでも嫌われたくないから笑顔で持ち上げる。先生!凄い!カッコいい!
先生は益々上機嫌になり、もっと飛び跳ねます。
それがちょっとおかしな踊りでも誰にも指摘されることがないからどんどんエスカレートしていきます。
そうこうするうちに、もっと先生の機嫌を良くするのが上手なスーパーいい子ちゃんが現れたりします。そうなるとまずいのが1号。
そんな先生だから、担ぎ手をひょいと変えてしまうなんて平気です。
1号は降格です。
すると、今まで1号にペコペコしていた2号3号とその下の者達の圧力で元1号は村八分になります。
こうして新1号に政権交代し、なにかの拍子にまた政権交代…こんなループを繰り返すわけです。
大なり小なりあなたの周りにもこんな集まりないでしょうか?
もしかしたらその中に居ませんか?
だんじり野郎
そもそも担がれる先生に問題があります。
人間のできた先生なら神輿の上には乗らないし、そんな所に乗らなくてもみんなから尊敬されるものです。
担がれてしまう先生というのは先生の器ではないし、人として小さいのです。
人として小さいから大きく見せようと神輿の上で踊り飛び跳ねてしまうんです。
私はそういう人を、だんじり野郎と呼んでいます
(決してだんじりをディスってはいません。神輿もだんじりも日本の伝統。素晴らしいものです)
しかしだんじり野郎は器の小さな人間なので仕方ありません。
たちが悪いのは先生の側近1号2号3号です。
この者達ほど根性が腐った性格の悪い人間はいません。
ニコニコしていても目が全然笑ってない。隙あらば人を踏み台にして上に登ろうと目を光らせています。
優しい言葉や誰からも好かれそうな言い回しと偽物の笑顔でいい人イメージを植え付けます。
2号3号やその取り巻きと仲良くしつつもそれぞれが蹴落とし合いです。(ここでも小さな神輿ができる場合があります。)
一番の被害者
こうして出来上がって行く協会や団体。その姿は無様で滑稽です。
一番迷惑するのは神輿を眺めている人達。
そこに属してはいるものの、神輿を担がない人達です。
駒を取り進めたジェンガのように今にも崩れそうな神輿とその上で踊り飛び跳ねる教祖。
そこに居ることに意味を感じられなくなり、ひとりふたりと消えていきます。
始めは組織の掲げる理念やメソッドに惹かれそこに入ったわけですが、外から見ていたのとは違い、中に入ってみたらぐずぐずのどろどろ。
もちろんそこを選んだのは自分だとわかっている責任感のある人ですから、誰のせいにもせず静かに去っていきます。
協会ビジネスは胡散臭いものが多い
◯◯協会というものはいくつも存在しますが、最近の協会ビジネスはとにかく胡散臭いものだらけのように感じます。
なんでもいいから協会を作ったもの勝ちのようになっていて、テキトーな資格をこしらえ販売する。
◯◯認定講師を増やしていき、やがて飽和状態になればまた新しいものをつくりだす。
ビジネスですから、なにかを生みだし商品化して利益を得るのは悪いことではありません。
しかし中にはカルト教のようなものもあったり、なんの根拠もないものをさも真実かのように語るたちの悪いものも存在します。
もちろん受け取る側にも問題があります。
「好きなことだけすればいい」という言葉にのっかり楽することに逃げた結果、協会(教祖)の食い物にされていただけという人も少なくないでしょうし今後それに気づく人がもっと増えていくでしょう。
誠実に運営されている協会がある中で、胡散臭い協会ビジネスが横行している事実。
◯◯協会を発足しました、というSNSでの報告を冷静に外野から眺めていますが胡散臭いものは後を絶ちません。
という私も過去にとあるストレッチ団体に属していたことがありましたが、そこでもやはりだんじり野郎と取り巻きは存在しました。
当時の私を含め、そういったものに惹かれる人は基本的に病んでいるんだと思います。
当然です。病んでいる頭で考え惹かれるものにろくなものはありません。
私自身偉くないし先生と呼んでほしいとは思っていませんが、そう呼んでくださる方がいるかぎりその方にとっては先生です。
決して神輿の上には乗らずだんじり野郎にはならず、同じ立ち位置で対等な立場で共に学び歩んでいくことが私の目指すスタイルです。
1号2号3号が発生しにくい環境づくりには気をつけていますし(笑)共感してくださる方々には恵まれているなと感謝しています。
だんじり野郎とその取り巻き、そして胡散臭い協会ビジネスにはお気をつけください。お祭り騒ぎは長くは続くものではありません。