人は基本的に、いかに楽に動くかを無意識に考え行動しています。
例えば足元の物を拾うとき、身体を傾け→腕を伸ばし→指を伸ばせば拾えるものを、わざわざしゃがんで拾おうとはしません。
逆にそういった機能が壊れた人が、通常では考えられない動きかたをして腰が痛い肩が痛いと訴えるわけです。
日常生活がいかに楽に動くかなら、筋トレにおいてはいかにしんどく動くかです。
例えば1㎏の重りを10㎏に感じるように持ち上げる。こんなイメージです。
カッコいい身体をつくるために筋肉を大きく筋肥大させたいトレーニングの場合、できる限り狙った筋肉だけに刺激を与えるのが目標です。
一般的に重いものを持ち上げるほど筋肉に効きそうなイメージですが、一概にそうではありません。
重いものを持ち上げることが目標になってしまうと、必然的にいかに楽に動くかと身体が無意識に反応してしまい、全身の筋肉をフル動員してしまいます。
ジムで凄い重量のバーベルでトレーニングしている人がいますが、残念なことに重さを求めた自己満足のトレーニングになっていることがよくあります。
重いものを上げるためにいかに楽に動くかをしてしまっているのです。
パワーリフティングのように持ち上げた重さを競うなら、いかに楽に効率よく動くかの技術を詰め込んだ競技なのでそれが正解です。
以上にように、場合や目的によって意識的に使い分けることができることが理想です。
- しんどい動きを楽にする
- 楽な動きをしんどくする
- 力を入れる
- 力を抜く
これらを自在にコントロールすることは容易くありませんが、私自身、身体操作を学ぶようになり少しずつできるようになってきました。
動画はバトルロープ(トレーニングロープ)でのトレーニングです。
片側6mほどのロープを波打つように振るのですが、普通にやると握力使ってすぐに前腕パンパン、腕や肩もパンパンで疲労困憊になってしまいます。
このトレーニングにおいては、しんどいことをしんどくしてしまうという表現が合うかもしれません。
それくらいきついトレーニングです。
しかし動画を見てもらうとわかるように、しんどそうじゃないですよね。
やせ我慢してるわけじゃなく、しんどくないようにやってるからなんです。
しんどい動きを楽にする・いかに楽に動くかです。
- しんどい動きを楽にする
- 楽な動きをしんどくする
- 力を入れる
- 力を抜く
これらについてはパーソナルトレーニングでもグループレッスンでもお伝えしています。
しんどかった日常生活が楽になったり、スタイルが良くなったり、運動能力やスポーツパフォーマンスがアップしたり、知っているといいことがたくさんあります。
知ってるようで意外と知らない身体の使い方、学んでみませんか。