ジムで筋トレしてるとき
「ウォォー!」
「オリャー!」
と雄叫びをあげてる人を見たことないですか?
あれ、実はとてももったいないことしてるんですよ。
筋トレは声を出すと損をします。
筋トレと声
筋トレで最後の追いこみのとき。
例えば1セット10回として、7回目くらいから段々とキツくなって9回目はほぼ限界。
そして最後の10回目。
「ウォォー!」と声をあげて力を振り絞る。
それで限界ギリギリなんとかいけた!という経験をしたことはないでしょうか。
実際に人間はある程度大声を出すことで、普段より力が出せるようになっているようです。
人間は本当は凄いパワーを持っていると言われています。
それが発揮できないのは、いつでもフルパワーが使える状態だと体がそのパワーに耐えられずに壊れてしまうからなんです。
そこで、声を出すことでパワーを制御している脳のリミッターを外そうということ。
火事場の馬鹿力もそうです。
危機的状況でアドレナリンが大放出されてフルパワーが発揮できる。
声を出すのも、興奮状態を高めてアドレナリンを出すためなんですね。
声を出すと損をする
筋トレはいかにオールアウト(力を出し切る)するかによって、筋肉の成長が大きく違ってきます。
精神的限界からの最後の一回をやるのとやらないのとでは、差が倍ほど違ってくると言ってもいいかもしれません。
そのためにはいかにフルパワーを出すか、力を出し切るか、ということが重要なわけです。
声を出して力が出せるならいいことなんじゃないのか
と思うかもしれません。
確かに声を出すことで力が発揮できることは証明されているし、悪いことではないと思います。
(公共のジムなんかでは迷惑になるし煙たがられるのでやめましょう)
ただそれによって損をしているとしたらどうでしょう。
もっと力が出せる方法があるとしたら。
他にいい方法があるなら知りたくないですか?
それがあるんです。
これはトレーニーなら知っておくべきことです。
舌位が要
舌位という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
文字通り、舌の位置のことです。
意識せずに軽く口を閉じたときの舌の位置は?
下顎の方
下の歯の裏
浮いている
上の歯の裏
上顎
正しい位置は、舌先が上の前歯の少し後ろにあり上顎に舌背がふわっと触れた状態です。
試してみる
試してみてください。
イメージは筋トレで最後の追いこみの状態。
- 口を閉じて舌位はイラストの位置。
その時に舌(舌先側)で上顎を強く押し上げるようにして腹にぐっと力を入れる。 - 舌位は意識しない。
腹にぐっと力を入れた状態で声を出す。
①と②、どっちが力が入りましたか?
ちゃんとできていれば①と答えるはず。
②は声を出すと同時に腹圧が抜けていくのを感じるはず。
声を出すということは、口は開いていて舌位はイラストの位置にはない状態です。
ということは、声を出すと腹圧が抜け、力が抜けるということ。
声を出すと損をするというのは、せっかくの最期の追いこみを声を出すことによってパワーを発揮できない状態に自らしてしまっているということなんです。
これ、もったいないですよね。
貴重な時間を使ってのトレーニング。
1種目、1セット、1レップスを無駄にはしたくないですよね。
声を出すより、舌位ですよ。
まとめ
舌が下がっていると
口が開く・口呼吸・ドライマウス・誤嚥(ごえん)
頭、首が前に出る・姿勢が悪くなる・肩こり
シワが増える・たるみ・老けて見える
よくないことだらけ。
舌は高く、志は高く、腰は低くいきたいものですね。