踵をつけてしゃがめない
意外と多くの方が持っている悩みです。
踵を床につけたまましゃがむだけ。
できる人にすればなんのことはない容易く当たり前のことなのですが、できない人にすればどうやってもできない至難の業です。
- しゃがもうとすると途中で尻もちをついてしまう
- 和式トイレが修行だ
- スクワットが苦手だ
共通してこんな弊害?があって、和式トイレでは前後の壁に手を突っ張ってしたり、つま先立ちでバランスをとりながらしているという人もいるようです。
スクワットでは前傾姿勢になりすぎ、足よりも腰、デッドリフトのようになってしまうことも。
うんこ座りやヤンキー座りともいうこの体勢。
生まれて一度もできなかった人が、始めてできた瞬間に立ち会うことができました。
しっかりと踵をつけたまましゃがめています。
本当に人生初だそうで、その感覚に感動されていました。
裸足の方が靴を履いてやるより難易度は高くなりますが、ご覧の通り。
尻もちをつくことなく、しっかり深くまでしゃがめています。
この後スクワットを行いましたが、いつもに比べて前傾姿勢にならず深くスムーズにしゃがむことができ、しっかりと下半身に負荷をかけることができました。
お尻への刺激もいつもよりよかったようです。
しゃがめるようになったきっかけは、股関節の調整、膝の曲がる位置のイメージ、股関節外転+内旋などいくつかありますが、なかでも大きく影響したのが壁ランジ。
壁と爪先の距離が遠くなるほど背屈ができていて、逆に近いと背屈ができないということ。
酷いと足首が90度ちょっとしか曲がらない人も。
壁ランジは安部塾直伝の業。
一子相伝ではないけれど(笑)それくらいいろいろ効果的で機能的な技術が詰まっています。
踵をつけてしゃがむ。
これができるのとできないのとでは、トレーニングだけではなく日常動作にも違いが出ます。
曲がらなくても、練習の積み重ねでできるようになります。
私も今現在、ある動作をできるようになるために毎日何度も練習しています。
難易度はかなり高いですが、必ずできるようになると思っています。
日常動作が機能的であるほど身体への影響も良いことは当然。
所作も美しい。
ただ立っているだけで美しい。
二足歩行である人間の究極の美は立ち方そのものだと、少し理解してきたこの頃です。